内訳って、結局なにに、いくらかかるんだろう…?
見積もりを開いても、項目がずらっと並ぶばかり。何にいくらかかっているのか、分かりにくいですよね。
結婚式(挙式・披露宴)の費用は、平均で343.9万円。(リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」) 大きな金額です。
でも、「中身」と「どこを調整できるか」さえ分かれば、必要以上に心配しなくても大丈夫です。



お金の不安は軽くなると、準備も一段と楽しめます!
この記事では、200組以上の見積もりを見てきた元チーフプランナーが、費用の内訳と、現場で本当に削れるところ・削っちゃダメなところを、正直にお話しします。
この記事でわかること
- 結婚式費用の内訳(何にいくら?)と自己負担の出し方
- 元プランナーが教える“賢く削れる”項目と目安額
- 持ち込み料は「契約前」に交渉する裏技
- 式場を“決める前”に安くする方法(日取り・人前式など)
- ここはケチっちゃダメ/“削る・かける”の線引き
- 自分の費用を書き込める「費用内訳チェックシート(無料)」つき


この記事を書いた人
りん
元チーフウェディングプランナー/元ドレスコーディネーター。1日2組限定のハウスウェディング式場で200組以上を担当。式場の中立的な立場から、ブライダル情報を忖度なくお届けします。
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結婚式費用の内訳|何に、いくらかかる?


まずは全体像から。結婚式の費用は平均343.9万円、招待客は平均52.0人です。(ゼクシィ結婚トレンド調査2024)
ただ、この総額がそのまま“持ち出し”になるわけではありません。
先に、何にいくらかかっているのかを見てみましょう。
| 項目 | 平均額の目安(招待客 約50名想定) |
|---|---|
| 料理・飲み物 | 約100〜110万円(1人 料理1.5〜1.7万+飲物0.4万前後) |
| 新婦衣装 | 約50万円 |
| 新郎衣装 | 約17万円 |
| 挙式料 | 約40万円 |
| 装花(会場・テーブル) | 約19万円 |
| ブーケ・ブートニア | 約5万円 |
| 写真撮影 | 約20万円 |
| ビデオ撮影 | 約20万円 |
| 引出物・引菓子 | 約22〜24万円(1人 引出物6,000円+引菓子1,400円ほど) |
| 映像演出 | 約12万円 |
| 司会者 | 約7万円 |
(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024。金額は2024年10月調査時点・式場や規模で変わります)
料理だけで100万円超え…!?
はい。料理・飲み物は総額のおよそ3割を占める“いちばん大きな項目”です。
ゲストへのおもてなしに直結する、いちばん大事な部分。だからこそ、削るには“順番”があります。
「うちの場合は、どのくらいになるんだろう?」——平均額を見ても、いざ自分ごとになると、イメージしづらいですよね。
そんなときにまず使ってほしいのが、この費用内訳チェックシートです。


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📥 費用内訳チェックシート(無料)項目ごとに“自分たちの見積もり”を書き込んでいくと、合計と、自己負担のおおよそが見えてきます。平均と見比べれば、「ここは多いかも」「ここは削れそう」が、ひと目で分かります。
印刷して、ご新郎様と一緒に書き込むのもおすすめ。お金の話は、見える化するだけで、ぐっと進めやすくなります。
無料でダウンロードできるので、気軽に使ってくださいね。



まずは“見える化”から、始めてみましょう。
人数で「変わる費用」と「変わらない費用」がある
整理のコツは、ゲストの人数で増減する費用と、人数に関係なく一定の費用を分けて考えること。



人数を見直すと、“変わる費用”はまとめて動きます。
結局、自分たちはいくら払う?(自己負担の出し方)
気になるのは“実際の持ち出し”ですよね。目安は、この式で出せます。
平均で見ると、総額343.9万円に対し、ご祝儀総額は平均205.6万円、親・親族からの援助は平均183.5万円(援助が「あった」人は74.2%)。結果、自己負担額の全国平均は161.3万円です。(ゼクシィ結婚トレンド調査2024)
総額より、ぐっと現実的な数字になるのね…!
ここをちゃんとご新郎様と話しておくと、安心して準備を進められます。
見積もりは「契約後」にふくらむ|削れるのはここから


最初にもらう見積もりは、いわば“いちばん少ない構成”。
本当に金額が動くのは、式場を決めた「契約後」の打ち合わせからです。
ここで、演出やオプションが少しずつ足されていきます。
気づけば、最初の見積もりからぐっと上がっていた——現場では、本当によくあること。お二人だけではありません。



最初の見積もりが安いのには、ちゃんと理由があるんです。
もっとくわしい“上がる仕組み”は、こちらで丁寧に解説しています。


この記事では、その先——「契約後の見積もりから、どこを・いくら賢く削れるのか」を、現場の本音でお話しします。
上がる理由”は分かった。じゃあ、どう減らせばいいの?
それでは、具体的に見ていきましょう。
元プランナーが教える、賢く「削れる」項目と目安額


ここからが本題です。契約後の見積もりを見ながら、“余分”がまぎれ込みやすい項目を、ひとつずつ見直していきましょう。
装花|“余分”が入っていないか確認(約5万円〜)
装花は、こだわると一気に上がる項目。
でも逆に、最初から“余分なもの”が入っていることもあります。チャペルの装花など「本当に必要?」というものが含まれていたら、約5万円〜10万円ほど下げられることも。
少人数なら、大人数向けのボリュームは必要ありません。
テーブル装花をボリュームダウンして、3〜5万円カットできないか相談してみましょう。



“全部のせ”になっていませんか?
演出|“お金のかからない演出”に置き換える(約10〜15万円)
契約後の見積もりは、演出がもりもり盛られがち。
ここはコストのかからない演出や、手作りの余興に置き換えることで、10〜15万円ほど変わることも。
「演出を減らす」のではなく「お金をかけない形に替える」。そう考えると、寂しくならずに抑えられます。
写真・映像|“どちらか”に絞る
写真も映像も全部そろえると、その分かさみます。
まず「写真だけ」か「映像も」かを決めるのが、いちばん分かりやすい削り方です。映像は、上手なご友人にお願いしたり、外注で安く抑える方法もあります。
安さだけで決めず、“思い出の質”とのバランスで選んでくださいね。
引出物・引菓子|ランクの見直し
引出物・引菓子は、ランクを一段見直すだけでも変わります。
持ち込みでも下げられますが、“持ち込み料”に落とし穴が——ここは次の章でくわしく。
“とっておく”より思い出|3Dブーケは削ってOK
挙式後にブーケを立体保存する「3Dブーケ」。
素敵ですが、「何年も飾って、大きくて少し邪魔だった」という声も実際にあります。
迷ったら、思い切って削るのも手。“モノ”より“思い出”に予算を回すのも、賢い選び方です。
削れるところ、こんなにあるんだ…!
実はいちばんの裏技|持ち込み料は「契約前」に交渉する


ドレスや引出物を「持ち込み」にすれば安くなる——そう思いますよね。でも、ここに落とし穴があります。
「持ち込みOK」でも、“持ち込み料”がかかると、トータルでは高くつくこともあるんです。
だからこそ、元プランナーとして声を大にして伝えたい裏技がこれです。
なぜ「契約前」なのか。
理由はシンプルで、式場は契約がほしいから。このタイミングなら、プランナーさんも調整してくれる可能性がぐっと高いんです。
逆に、契約した後から「無料にして」とお願いしても、基本は通りません。タイミングが、大事です。



“言うのは契約前”。これだけで、数万円が変わることもありますよ。
ドレスの持ち込み料も、考え方は同じです。
“契約してから”じゃ遅いんだ…!知れてよかった。
状況次第で変わってきますので、必ずではありません。持ち込みを検討されている場合は、試してみてくださいね。
式場を“決める前”なら、もっと根本から安くできる


ここまでは「契約後の見積もりから削る」話でした。でも——まだ式場を決めていないなら、もっと根本から安くできる方法があります。
日取り・時期・時間帯を選ぶ(いちばん効きます)
実は、同じ内容の結婚式でも、“いつ挙げるか”で金額が大きく変わります。
お日柄や特典を上手に使うと、約10〜30万円、ものによっては数十万円変わることも。(結婚スタイルマガジン公式HP
「結婚式の日取りだけど、お日柄とかって気にする?」とさらっと聞いてみましょう。



親御様へご配慮をお忘れなく。
挙式スタイル|人前式という選択
教会式や神前式にこだわりがなければ、人前式も選択肢。
会場によっては約5〜10万円抑えられ、披露宴会場でそのまま行えば挙式会場費も省けることがあります。(ブラス)
人前式は、司会者さんがリードしてくれるので、スムーズに進行できる上、自由度も高いです。現在は人前式もメジャーです。
お色直し・ブーケの工夫
お色直しをヘアチェンジだけにしたり、挙式のブーケを披露宴でも使う(リボンを替える)と、ブーケ1個分・約3〜5万円の節約に。(みんなのウェディング)
ブーケもドレスも全部変える必要全くないです。一緒の方も現実たくさんいらっしゃいます。
招待状・席次表は手作り or Web招待状
招待状・席次表・席札を手作りにしたり、Web招待状にすると、約5〜10万円変わることも。(みんなのウェディング)
ただ、手作りにこだわりすぎると直前の変更があったりと大変なことも。



自分たちですること、しないことのバランスを見極めてくださいね。
そして“最強の前提”=相見積もり
複数の式場から見積もりを取っておくと、前章の「契約前の条件提示」がぐっと通りやすくなります。
これは、賃貸の契約の際にも重要視されるポイントの一つです。
「他ではこうでした」と目の前で他社比較できるからです。
式場は、ここで結婚式を挙げて欲しい!他に行ってほしくない!そう思うことで、お見積り条件をよく提示することもあります。
決める前に動くほど、選べる幅も交渉のカードも増えるんだね!
複数の式場は、見学に行くだけで特典がもらえるサービスで比べると効率的。相場感も、交渉のカードも手に入ります。
ここはケチっちゃダメ|削ると後悔するところ


ここまで「削れる」話をたくさんしました。
でも、削らない方がいいところも、同じくらい大事です。
料理・ドリンク|ゲストの記憶に、まっすぐ残る
いちばん削っちゃダメなのは、料理。ゲストの満足度に直結し、最後まで記憶に残る部分だからです。
“あの結婚式、お料理おいしかったね”って、ずっと言われたいかも。
ドリンクも、基本は削らない方向で。ただ、「あれもこれも飲めるように」とドリンクプランを盛る必要はありません。
内容を見て、ゲストに合うものを選べば十分です。
花|“近くは生花・遠くは造花”の使い分け
花は、全部を生花にすると高額に。だから、“どこで見る花か”で使い分けるのがコツです。
- ブーケ・ブートニア(身につける花)は、生花がおすすめ。一度きりで、写真にもお二人にもまっすぐ残るから。可能なら、ヘッドパーツも生花だと素敵です。
- テーブル上の装花も、造花より“少しでも生花”が絶対おすすめ。手元で近くから見るので、造花だと分かってしまうんです。ただし、生花のままボリュームを調整できるか確認すれば、コストは抑えられます。
- 造花でOKなのは“遠目に見る場所”だけ。席から離れた装飾や、高い位置の花なら、正直、遠目では分かりません。
写真を見返すと、いちばん目に入るのが、花。
だからこそ——



身につける花は、生花が断然おすすめです。
写真・映像|“会場専属”が、きれいに残る
外注で安くするときは、ひとつ注意を。会場専属のカメラマンは「ここから撮るときれい」という角度や、立ち入れる場所を知っています。
仕上がりの美しさでは、専属が有利なことも多いんです。
二人のことを知り尽くしているカメラマンさんがいれば、外注で頼むのがベストな場合もあります。
“削る”と“かける”の線引き|二人がへとへとになったら、意味がない


ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。
「全部削れば、いちばん安いんじゃない?」と。
でも——「削れる」と「削るべき」は、ちがいます。
削ると“お金”は減るけど、“手間”は増える
持ち込み、手作り、司会なし……。
たしかにお金は減ります。
でも、その分、お二人の準備の負担や手間は増えます。プロにお願いした方が、準備も当日もずっと楽——ということも多いんです。



二人がへとへとになったら、意味がないですよね。
大事なのは、「いくら削れるか」だけでなく、「削ると何が増えるか(手間・負担・当日のクオリティ)」もセットで考えること。
これが、後悔しない線引きです。
“安いから削る”ではなく、“価値があるから残す”
判断の軸を、ひとつ持っておくと迷いません。それは——「費用以上の価値があるか」。
- 当日エンドロール:当日の様子をその場で映像にして流す演出。高めですが、自分たちで選んだ曲で作ってもらえる機会は、費用以上の価値があることも。
- アルバム:見る回数は少なめ。でも「ふと思い出して見返した」という声も多い、判断の分かれるところ。
“安いから削る”ではなく、“価値があるから残す”
この順番だと、お金の使い方に納得感が出ます。
ブライダルエステは“結婚費用”じゃなく“自己メンテナンス費用”
式場で紹介されるエステは、けっこう高額なことも。余裕があれば素敵ですが、自分で別に探していくのもアリです。
そしてホワイトニングや脱毛は、これからの自分にもずっと役立つもの。
「結婚費用」というより「自己メンテナンス費用」と考えると、ぐっと納得して選べます。
“結婚のため”じゃなくて“これからの自分のため”。そう思うと前向きに選べる!
最後に|お金より“進め方”が、満足を左右する
不満の多くは「費用そのもの」より、「進め方」から生まれます。
お二人とプランナーさんが一緒に納得しながら進められれば、不満にはなりにくいもの。逆に流されるように進むと「気づけば追加で増えていた」ということも。
納得いくまで質問して、ひとつずつ確かめながら進めてくださいね。


まとめ|賢く削って、大事なことに、思い切って


ここまで、たくさんの「削り方」を見てきました。最後に、いちばん伝えたいことを。
削ることが、ゴールではありません。
賢く削って浮いたぶんを、お二人が「これだけは」と思うところに、思い切ってかける。それが、いちばん満足度の高い使い方です。
色々盛り込んで予算は増えたけど、やりたいことができて——思い切ってやって、よかった!
不思議なもので、“ケチった記憶”より、“やってよかった”の方が、ずっと優しく残るんです。



おすすめは、“メリハリ”です。
(※費用の支払いは、式の1〜2週間前にまとめて、という式場が多いもの。タイミングは契約時に確認しておくと安心です。)
最後に。ここまで読んでくださったお二人なら、もう大丈夫。
内訳が分かって、削れるところも、残すところも見えています。あとは、お二人らしい一日を、安心して描いていってくださいね。
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一緒に、後悔しない準備を進めていきましょう。
わからないことだらけで当然です。私も現場で、たくさんの花嫁さんの「知らなかった」を見てきました。
このブログが、その「知らなかった」を少しでも減らせたら嬉しいです。



