週間予報、雨マーク…。結婚式、どうしよう
当日が近づいて、天気予報とにらめっこ。雨マークを見るたびに、ため息が出ちゃう——その気持ち、痛いほどわかります。
でも、
雨だから結婚式が台無しになることは、ありません。
それどころか、世界には「雨の結婚式は縁起がいい」という言い伝えがたくさんあるんです。そして現場には、雨の日のための準備と工夫が、ちゃんとあります。



雨の日の式も、いいものですよ。ほんとうに。
この記事では、雨にまつわる言い伝えから、なぜか・・・「離婚率が高い」といううわさの真相、現場が実際にしていた雨対応、ゲストへの心配り、挨拶の言い回しまで——元プランナーの目線でお話しします。
この記事でわかること
- 「雨の結婚式は縁起がいい」世界の言い伝え
- 「雨だと離婚率が高い」って本当?
- 当日どうなる?現場の雨対応(演出の変更・タイミングずらし)
- 雨の日こそ映える演出・写真のアイデア
- ゲストへのおもてなしと、挨拶の言い回し例


この記事を書いた人
りん
元チーフウェディングプランナー/元ドレスコーディネーター。1日2組限定のハウスウェディング式場で200組以上を担当。現場を知る立場から、忖度なくお届けします。
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雨の結婚式は「縁起がいい」——世界の言い伝え


世界のあちこちに、「雨の日の結婚式は幸せになれる」という言い伝えが残っています。
| 国・地域 | 言い伝え |
|---|---|
| 日本 | 雨降って地固まる——ふたりの絆がいっそう固くなる |
| フランス | 雨は神様の祝福。幸福をもたらす |
| イタリア | 濡れた花嫁は、幸せな花嫁 |
| ハワイ | 雨が降らなければ、虹は出ない |
| 中国 | 雨は雨龍(うりゅう)=天からの恵みの証 |
| 日本(薩摩) | 島津雨(しまづあめ)——雨の日の祝いごとは縁起がいい、という故事 |
| ヨーロッパ | 雨は天使の涙。ふたりの代わりに、天使がうれし涙を流してくれている |
なんだか素敵かもって思えちゃう!
雨は、農作物を育てる「恵み」の象徴。
だから古くから、天からの贈り物として結婚の日の雨は喜ばれてきたんです。
スピリチュアルな話が好きじゃない方も、これだけ世界中に「雨=祝福」の言い伝えがあると知ると、少し気持ちが軽くなりませんか。
「雨だと離婚率が高い」って本当?


検索していると、こんな言葉を見かけて、ドキッとした方もいるかもしれません。
「結婚式 雨 離婚率」って出てきた…。え、本当なの?
文字で見ると気になってしまいますよね。
「雨の結婚式は離婚率が高い」——そんなデータは、ありません。根拠のない、ただのうわさです。
結婚生活がうまくいくかどうかと、挙式当日の天気に、何の関係があるでしょうか。
むしろ日本に昔からあるのは、反対の言葉。
「雨降って地固まる」です。



天気は、ふたりの未来と関係ありません。安心してくださいね。
不安なときほど、ネガティブな言葉が目に入ってしまうもの。でも、根拠のないうわさに、大切な日の気持ちを揺らされなくて大丈夫です。
それでも落ち込んでしまうあなたへ


言い伝えを知っても、「でも、やっぱり晴れてほしかった」——そう思いますよね。その気持ちは、自然なことです。
現場にいた立場から、正直にお伝えします。
屋外の演出がある会場なら、「思い通りにならないこともある」と、心のどこかに置いておくこと。これがいちばんの心の準備です。
でも、200組以上を見てきて、これも断言できます。
雨だから台無しになった結婚式は、ひとつもありませんでした。



“雨もお祝いしてくれてる”。現場では、そう思える一日をつくるのが私たちの仕事でした。
私自身、雨の日のおふたりには、まず「おめでとうございます」から伝えていました。
「あいにくの雨ですが」——は、そのあとに、一言だけ丁寧に。
雨でも、結婚式には変わりありません。だから会場は、ゲストへのおもてなしを、いつもより一段と丁寧にします。
そうお伝えすると、おふたりの表情が、ふっとやわらぐんです。
それにね——正直に言うと、心配しすぎなくて大丈夫です。
現場の経験では、当日を迎えるおふたりは、たいてい前向きな気持ちでいらっしゃいました。そこまで心配がいらなかったことのほうが、ずっと多かったんです。
朝、カーテンを開けて「あ…」となる瞬間は、あるかもしれません。でも、そのがっかりが、ずっと続くわけじゃない。式が始まれば、目の前のことで胸がいっぱいになりますから。
当日のおふたりの笑顔と、ゲストと過ごす時間。それが結婚式の主役です。
当日どうなる?現場の「雨対応」


「実際、雨だったらどうなるの?」——現場がしていたことを、お話しします。
雨プランは、最初から用意されている
式場は、晴れプランとは別軸で、雨のプランを最初から準備しています。
ガーデン演出が予定どおりできなくても、ロビーや廊下を使って、できる限りの演出や展示を実施する——そんな工夫を重ねます。
誰が、どう決めるの?
屋外の演出をやるか、室内に変えるか。現場では、プランナー・支配人・サービスのチーフが相談して——最後は必ず、ご新郎ご新婦様に確認してから決めていました。もちろん勝手には決めることはできません。
直前に決めることもあれば、天気の移り変わりが読めるときは「〇時までに止まなければ室内で」と、時間で区切って判断することも。
代替案は、できるだけ前もって提示します。
おふたりが納得してくれたら、スタッフ全員に共有して、変更がスムーズに回るようにする——ここまでが現場の仕事です。
「中止」ではなく「ずらして叶える」
もちろん、どうしてもの場合は叶わないこともあります。それでも、現場は最善を尽くします。
中止じゃなくて、”ずらして叶える”って考えてくれるんだ
会場選びの段階なら、この質問を
まだ会場を探している方は、見学やフェアで「雨の日は、どう対応していますか?」と聞いてみてください。
その答え方に、会場の力量が出ます。雨プランをすらすら説明してくれる会場は、信頼できますよ。
\ 雨に強い会場を、フェアで見極める /
雨の日こそ映える、演出と写真


じつは、雨の日にしかできないことも、たくさんあります。
- 傘の演出——和傘や白い傘での入場・撮影は、雨の日だけの絵になる
- 濡れた石畳や水たまりの”反射”を使ったフォト——雨上がりにしか撮れない一枚
- てるてる坊主やレイングッズを飾って、雨を”テーマ”にしてしまう
- フラワーシャワーは室内のバージョンに変更——天井から舞う花びらも素敵
雨の日”しか”撮れない写真があるんだ!
カメラマンさんは、雨の日の撮り方を知っています。
「雨ならではの写真を撮りたい」と伝えてみてください。きっと喜んで応えてくれます。
それに、室内には室内の良さがあります。ゲストは悪天候の中、外に出なくていい。衣装も汚れないし、移動も大変じゃない——ゲストにとっても、うれしいことなんです。
もうひとつ、現場で感じていたこと。雨の日は、ゲストが会場の中で近くに集まるので、自然と会話が増えるんです。距離が縮まる一日に、なったりもします。
雨の日の、ゲストへのおもてなし


雨の日に差がつくのが、ゲストへの心配りです。現場で実際にしていたことを、リストにしておきますね。
そして、いちばんの心配りは——会話でした。スタッフの声がけひとつで、ゲストの表情はやわらぎます。
モノだけじゃなく、人で和ませる。それが現場の本音です。
どれも、会場に相談すれば対応できることがほとんど。「雨の場合のおもてなし、何ができますか?」と打ち合わせで聞いておくと安心です。
ゲストは、おふたりが思うより「雨だから大変」とは思っていません。細やかな心配りがあれば、むしろ「丁寧なおもてなしだったね」と記憶に残ります。
挨拶で「雨」をどう言う?そのまま使える言い回し


新郎の謝辞やウェルカムスピーチ。雨の日は、どう話せばいいでしょう。
じつは——雨にまったく触れないのは、逆に不自然なんです。隠すのではなく、一言ふれて、感謝に変えてしまいましょう。
現場でも、「あいにくの雨の中〜」のひとことは、必ずと言っていいほど挟まれていました。
形式的に、さらっと触れるだけ。それ以外は、いつものスピーチと同じで大丈夫です。
基本は、さらっと一言+感謝でじゅうぶん。余裕があれば、言い伝えをひとつ添えると、会場があたたかい空気になりますよ。
雨の日も、いい結婚式になる


天気だけは、誰にもコントロールできません。
でも——言い伝えは味方で、現場には雨プランがあって、雨にしか撮れない写真があって、心配りはゲストの記憶に残る。
雨の日の結婚式は、ちゃんといい結婚式になります。



おふたりだけの特別な1日を楽しんでくださいね。
どうか当日は、空ではなく、隣にいる人と、来てくれた人たちの顔を見ていてください。
式場探しはこれから、という方へ
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ガーデン付き会場の雨対応は、ハウスウェディングの記事でもくわしく。


これから会場を見に行く方は、見学の注意点もどうぞ。





一緒に、後悔しない準備を進めていきましょう。
わからないことだらけで当然です。私も現場で、たくさんの花嫁さんの「知らなかった」を見てきました。
このブログが、その「知らなかった」を少しでも減らせたら嬉しいです。




