「何件も式場を見たのに、どこにすればいいのか決められない…」
そんなふうに、立ち止まっていませんか?
どこも素敵に見えて、逆に決められない…。
その気持ち、すごく分かります。でも大丈夫。「決められない」のは、”何を大事にしたいか”と”自分たちの決め方”が、まだはっきりしていないだけなんです。
200組以上を担当してきて分かったのは——決め方に、唯一の正解はないということ。
直感でスパッと決める人も、じっくり比べる人も、ちゃんと満足しています。大事なのは、自分たちに合った決め方を知ること。
この記事では、元チーフプランナーが、後悔しない式場の選び方・決め方を、現場のリアルとともにお話しします。



迷うのは、真剣に選んでいる証拠ですね。
(※見学で「今日決めれば」と即決を迫られたときの対処は、別記事「式場見学でやってはいけない7選|「今日決めれば」の罠」で詳しくお話ししています)
この記事でわかること
- 結婚式場が「決められない」理由と、その解決法
- まず決める「大事にしたいこと」(予算・場所・人数)
- 見学した会場を整理する○×比較表のつくり方(DLシート付き)
- 元プランナーが教える、信頼できるプランナーの見抜き方
- 親御様・遠方の扱いと、焦らず決める流れ


この記事を書いた人
りん
元チーフウェディングプランナー/元ドレスコーディネーター。1日2組限定のハウスウェディング式場で200組以上を担当。自身も結婚式を経験。現在はブライダル情報メディア「花嫁百科」を運営。
→ りんの詳しいプロフィールはこちら
結婚式場が決められない3つの理由


まず——「決められない」のは、あなたが優柔不断だからではありません。
ちゃんと理由があります。何百組も見てきて分かった、3つの理由です。
理由①|どの式場も「良く見える」から
見学に行くと、どの会場も素敵に見えますよね。
式場は”いちばん良く見える状態”でお客様を迎えています。
装花も美しく、照明は完璧。だから「何を大事にしたいか」が決まっていないと、全部すてきに見えて決められなくなるんです。
理由②|「比べるものさし」を持っていないから
「なんとなく良かった」で見学を重ねると、A会場の○○とB会場の××がごちゃ混ぜに。
イメージだけでなく、見積もりまでわからなくなってくることもあります。
決められない人のほとんどが、自分たちが大事にしたいことを決めないまま見学を始めているんです。
理由③|情報が多すぎて、頭が整理できないから
口コミ、見学の印象、見積もり……情報が多すぎて、何を基準に比べればいいか分からなくなる。
これも”決められない”の大きな原因です。



選択肢が多いと、決められないのは当然ですよね。
理由が分かれば、対策はシンプル。次から、ひとつずつ解決していきましょう。
まず決める「大事にしたいこと」|予算・場所・人数


決められない原因は、「何を大事にしたいか」が決まっていないこと。では何から決めるか——まずはこの3つ。これが、式場を比べるときのものさしになります。
① 予算|「いくらまで出せるか」
最初に、お二人で出せる金額の上限を決めます。
ここが曖昧だと、見学のたびに「素敵だから少しオーバーしても…」と膨らんで、最後に青ざめることに。
※予算の決め方は「結婚式準備はいつから?期間とやることリスト」、費用がふくらむ理由は「見積もりが上がる項目|元プランナーの+100万のカラクリ」で詳しく。
② 場所|「どこで挙げるか」
次にエリア。ポイントはゲスト目線で考えること。
ハナユメの調査によると、式場選びでアクセスを重視する人は約65%。それだけ「来やすさ」は大事なんです。
- 二人や両家の地元か
- 遠方ゲストが来やすいか(駅近・送迎)
- 親御様やご年配の方の移動の負担は大きすぎないか
③ 人数|「だいたい何人呼ぶか」
最後におおよその人数。人数が決まると入る会場のサイズが絞られるので、候補が一気に現実的になります。
+もう1つ|「これだけは大事にしたい」を1つ決める
みんなのウェディングの調査によると、式場選びでいちばん重視されるのは「会場の雰囲気」(2位が料金、3位が料理)。
でも、何を”いちばん大事にしたいこと”にするかは、人それぞれでいいんです。
- 料理がおいしいこと
- 大好きなドレスが着られること
- ゲストとゆっくり過ごせること
- 緑や景色がきれいなこと



全部を100点にしようとすると、決められません。「これだけは」を1つ決めるだけで、ぐっとラクになりますよ。
たしかに、”したいこと”より”したくないこと”のほうがパッと浮かぶ…!
会場タイプ別の選び方|ホテル・専門式場・ゲストハウス・レストラン


「大事にしたいこと」が決まったら、次はどのタイプの会場で挙げるか。
式場は大きく4タイプ。ホテル、専門式場、ゲストハウス、レストランです。
同じ予算・人数でも、タイプで雰囲気も自由度もまるで違います。
ホテル|旅行気分で、ファミリーとゆったり
こぢんまりと、旅行を兼ねてファミリーでゆったり過ごしたいお二人や家族婚に。
宿泊施設があるので、遠方ゲストが多い場合も安心です。
専門式場|オーソドックスに、安心して
結婚式専用の総合施設で、設備が充実。スタッフも式に慣れていて安心感があります。
演出や装飾のプランがあらかじめ用意されていることが多く、自分で細かく決めるのが苦手な方も、会場に任せてスムーズに進められます。
ゲストハウス|貸切で、自分たちだけの空間
貸切が多く、自分たちだけの空間を思いきり演出できるのが最大の魅力。
一軒家を丸ごと貸し切るので、別荘にゲストを招くようなアットホームさとオリジナリティにあふれます。他の新郎新婦とバッティングする心配がない会場がほとんどです。
レストラン|おいしい食事と、好きな場所で
食事をいちばん楽しみたいお二人に。
行きつけや好きなレストランがあるなら、その場所で挙げられることも。アットホームで費用も抑えやすく、少人数婚とも相性◎(→「少人数結婚式と家族婚の費用相場」)。
挙式スタイルも選べます
あわせて、挙式スタイルも知っておきましょう。
- 和装をしたいなら → 神前式
- みんなに見守ってもらいたいなら → 人前式(スタイルが自由で、教会式のように堅苦しくならず、今人気のスタイル)
- ほかに教会式・仏前式も。会場によって挙げられるスタイルが違うので、希望があれば先に確認を



同じ「素敵な会場」でも、タイプで個性が全然違います。”大事にしたいこと”に合うタイプから絞ると、ぐっと探しやすいですよ。
決め方は人それぞれ|二人で違っても大丈夫


ひとつ、肩の力が抜ける話を。式場の決め方に、唯一の正解はありません。
200組以上を見てきて思うのは、満足して決めた人の決め方は、本当にバラバラだったということ。たとえば——
- 直感で決める人:「ここ好き!」とピンときたら決められる
- じっくり比べる人:予算・雰囲気・料理を見比べて納得して決める
- 家族と決める人:親御様の意向も大切にして決める
どれがいい・悪いではありません。自分たちがどう決めたいか、それだけです。
新郎と新婦で「決め方」が違うこともある
ここでひとつ、よくあること。新郎は直感、新婦はじっくり——のように、二人で決め方のクセが違うことは珍しくありません。
一緒に相談しながら進めていこう。
そんなときは、どちらかに合わせるのではなく、「二人で大事にしたいことをすり合わせる」のがコツ。「あなたは何がいちばん大事?」と聞き合うだけで、ぐっと近づきます。
式場の比べ方|「○×比較表」のつくり方


見学を重ねると、A会場とB会場の記憶がごちゃ混ぜになります。これを防ぐ方法は、ひとつ。「比較表」をつくることです。
やり方はカンタン。大事にしたいことを縦に、見学した会場を横に並べて、○△×をつけるだけ。
| 比べる項目 | A会場 | B会場 | C会場 |
|---|---|---|---|
| 予算(上限内か) | ◎ | △ | ○ |
| 雰囲気(好みか) | ○ | ◎ | ○ |
| アクセス(ゲスト目線) | ◎ | ○ | △ |
| 料理 | ○ | ◎ | ◎ |
| プランナーの対応 | ◎ | ○ | △ |
コツ|見学した「その日のうちに」書く
式場の印象は、数日たつと驚くほど薄れます。
だから、見学が終わったらその場でスマホにメモ。「ここの照明が好き」「スタッフさんの笑顔が良かった」——感じたことを、熱が残っているうちに残してください。
データで見る|「何件見ればいい?」
みんなのウェディングの調査によると、先輩カップルの見学・検討の実態は次のとおりです。
- 見学する会場数は平均2.6件
- 検討期間は平均2.5ヶ月/8割が1〜3ヶ月で決定
そのまま使える「比較シート」をどうぞ
見学のお供に、書き込み式の比較シートを用意しました。保存・印刷して、当日持っていってくださいね🌸


スマホは長押し、PCはクリックで保存できます
これ印刷して持っていけば、見学のとき迷わない…!助かる🌸
後悔しない決め手|信頼できるプランナーの見抜き方


雰囲気、予算、料理——どれも大事な決め手です。でも、元プランナーとして声を大にして言いたい、見落とされがちな決め手があります。それは——担当プランナーとの相性です。
なぜ「会場」より「人」が決め手になるのか
結婚式の準備は、半年〜1年かけて、同じプランナーと何度も打ち合わせます。選んでいるのは、会場という”場所”だけでなく、一緒に作っていく”人”でもあるんです。



会場がどんなに素敵でも、担当者と合わないと、準備そのものが苦しくなります。
信頼できるプランナーのサイン(私が大切にしていたこと)
私が現場で花嫁さんに信頼していただくために、実際に心がけていたことをお伝えします。見学のとき、担当者がこうしてくれるかを見てください。
「一度話したことを覚えていてくれる」——これ、実はすごく信頼につながるんです。「私たちのことを、ちゃんと見てくれている」と感じられますから。
逆に、要注意なサイン
会場ばっかり見てた…!担当さんを、そんな目で見たことなかったです。
「この人に任せたい」と思えたら、それは強い決め手
私自身、花嫁さんから「あなたに任せたい」と信頼してもらえた瞬間は、本当に嬉しかったです。だからこそ言えます。「この人になら、安心して任せられる」——そう思える担当者に出会えたら、それは会場のスペック以上に大きな決め手になります。



いい担当者との結婚式準備は、本当に楽しいですよ。
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「大事にしたいこと」が決まったら、あとは実際に見学。ハナユメなら、式場探しから相談まで無料でサポートしてもらえます。気になる会場のブライダルフェアも、まとめて予約できます。
親の意見・遠方での式場の選び方


式場選びで、二人だけでは決めきれない要素が2つあります。「親御様の意見」と「場所(遠方)」です。ここを上手に扱うコツをお伝えします。
親御様には「相談」より「一言、先に」
結婚式は二人のもの。でも、式場を決める前に——親御様に一言、先に知らせておくこと。これが、意外と大事なんです。
実は、親御様に聞いてみると、「二人で決めていいよ」と言ってくれる場合がほとんど。



お伺いを立てる気持ちが、何より大切です。
口を出したいわけではないんです。ただ、事後報告ではなく、「こういうところにしようと思うの」と先に伝えましょう。
「ここにしようと思うんだけど、どうかな?」と先に一言。たいていは「いいんじゃない、二人で決めなさい」と背中を押してくれます。このひと手間が、両家との良い関係をつくります。
家族の意向を大切にする決め方も、素敵な選び方のひとつ。「家族みんなが笑顔になれるか」を大事にしたいお二人は、それも立派な”大事にしたいこと”です。
遠方・地元から離れて挙げる場合
「二人は都会暮らし、でもゲストは地元」——そんなとき、どこで挙げるかは悩みどころです。考え方は、ゲストの負担がいちばん軽くなる場所を選ぶこと。
- ゲストが多いエリアで挙げる(人数が多い側に寄せる)
- 二人や両家の地元で挙げる
- 遠方ゲストには、交通費・宿泊の配慮を一筆添える
親とも、まず私たちの気持ちを決めてから話せばいいんだ…!
焦らず決める流れ|最後は、ふたりで


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。最後に、焦らず決めるための流れを整理します。
まず、安心してください
みんなのウェディングの調査によると、8割が1〜3ヶ月で式場を決めています。何ヶ月も悩み続ける人は、ほとんどいません。
そして、ここが大事なところ。「大事にしたいこと」なんて、最初から分かっている人は、ほとんどいません。
「何を大事にしたいんだろう?」——最初はモヤモヤしていて当然です。
でも、いくつか見学して、比べて、ふたりで話しているうちに、だんだん見えてきます。「あ、私たちはこういう雰囲気が好きなんだ」「これは譲れないな」って。
だから、今わからなくても大丈夫。動いているうちに、ちゃんと見えてきます。



最初から正解を知っている人はいません。動きながら、だんだん分かってくるものですよ。
そして——「今日決めれば」と急かされても、焦って即決する必要はありません。(即決を迫られたときの対処は「式場見学でやってはいけない7選|「今日決めれば」の罠」で詳しく)
決め方の流れ(おさらい)
後悔しない決め方・5ステップ
① 大事にしたいことを決める(予算・場所・人数+これだけは1つ)
② 見学して、○×比較表で同じものさしで比べる
③ プランナーとの相性を見る(信頼できる人か)
④ 親御様に一言、先にお伺いを立てる
⑤ ふたりで話して、決める
最後の決め手は、スペックじゃない
条件で迷ったとき、最後にこう自分たちに聞いてみてください。
「私たちは、ここに”また戻って来たい”と思える?」
数字や条件も大切。でも、心が動いた場所には、理由があります。ふたりが「ここがいい」と心から思えたなら、それが、何よりの正解です。



迷って選んだ会場ほど、当日「ここにして良かった」と、きっと思えますよ。
スペックばっかり見てたけど…最後は”また来たい”かどうか、なんだね。彼と話してみる!
気になる式場が見つかったら
「大事にしたいこと」が決まったら、あとは実際に見学してみましょう。式場探しは、無料の相談サービスを使うと効率よく進められます。
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気になる会場が見つかったら、まずは気軽にフェアをのぞいてみてくださいね。
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式場選びをスムーズに進めるために、こちらの記事もどうぞ。
- 式場見学でやってはいけない7選|「今日決めれば」の罠 — 見学・即決の注意点
- ブライダルフェアは何件行く? — フェアの上手な回り方
- 結婚式場探しおすすめサイト4選 — 効率よく式場を探す
- 見積もりが上がる項目|元プランナーの+100万のカラクリ — 見積もりのカラクリ
- 結婚式準備はいつから?期間とやることリスト — 準備全体の流れ
- 少人数結婚式と家族婚の費用相場 — 少人数婚を考えるなら
- ハナユメのデメリットは?口コミ・評判を元プランナーが正直に解説



一緒に、後悔しない準備を進めていきましょう。
わからないことだらけで当然です。私も現場で、たくさんの花嫁さんの「知らなかった」を見てきました。
このブログが、その「知らなかった」を少しでも減らせたら嬉しいです。
※ 参考・引用データ:みんなのウェディング(式場選びの重視ポイント/見学軒数・検討期間)/Hanayume(アクセス重視率・式場選びで迷った割合)/ゼクシィ(先輩花嫁144人 会場の決め方調査)。各2026年6月時点取得。

